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足りない生活費は労働と資産運用で
現役時代に十分な資産形成ができず、老後の年金生活に不安を覚える人もいるだろう。しかし高齢者を積極的に雇う職種で働いたり、お金の使い方を見直したりすれば、身の丈に合った家計の青写真を描くのは難しくない。年金が主な収入となる65歳以降のポイントを知っておこう。
参照:日経新聞マネー研究所
老後いくらのお金がかかり、支出はいくらだから、足りない部分は労働と資産運用でカバーしていきましょうね。という記事。
少子高齢化の中で、高齢者に働く先があることは良いことだと思います。体が動く間に短い時間でも働いて、少しでも家計の足しになれば貯蓄を崩していくことへの恐怖感も軽減されると思いますので。
一方で、「大卒で定年退職すると平均1941万円」それを資産運用しようという部分はちょっと違和感があります。
退職金は貰えるのか?
現在40代にサラリーマンでそれだけもらえる人はそこそこ恵まれた環境にいると思います。大企業は別ですが、中小企業やベンチャーと言われたような会社で働いている人は、そもそも退職金制度が無いことも珍しくはありません。
退職金をまとめて資産運用するのは危険
長期投資を前提に考えているので私の場合はそう考えてしまうのですが、「仮に2000万円を利回り年3%で運用できれば月5万円の収入になる」という部分は、投資を今までしてこなかった人が絶対に考えてはいけない皮算用だと思います。
一か八か的なギャンブル投資に近いと私は考えてしまいます。もしやるとしても、毎月小分けにして数年かけてインデックス型に投資するのが良いと思いますが、それでもリスクは高めだと感じてしまいます。
銀行や郵便局に預けておけばそれだけで利息がたっぷり付いた時代ならまだしも、投資で運用益を出し続けるのは相当難しいと思います。
老後に向けていくら貯蓄や投資をしておくべきか?
今回の記事をサンプルにすると(総務省の家計調査)、夫婦二人世帯の65歳以降の収支は
支出:27万5千円
収入:21万3千円(ほぼ年金)
ということなので、6万2千円が赤字となり、その部分を就業や貯蓄の切り崩し、資産運用でカバーが必要なところとなっています。
仮に夫婦ともに同い年で90歳で二人同時に亡くなると想定すると、25年間この生活が続きます。なので、
25年間 = 300ヶ月
300ヶ月 × 62,000円 = 1860万
が必要な資産となります。
1,860万を貯蓄するためには
先程も触れた通り、退職金が出ない会社で働いている人の場合はこの1,860万円は自分で用意をしておかなければなりません。
単純計算ですが、60歳まで積立貯蓄をするとして
30歳から貯蓄(貯金)をする場合、51,666円/月
40歳から貯蓄(貯金)をする場合、77,500円/月
が毎月積立ていかないといけない金額となります。
あくまでも、今回の記事のサンプルを前提としているので、ここまで必要ない場合とかもあると思いますが、認識しておくべきことは、30歳から貯金だけで積立としても5万円も必要だということです。毎月の給料から5万円って結構大変だと思います。
時間を味方につける長期投資を検討
長期投資としての投資信託
でも触れていますが、若いうちから積立投資をしておくと複利効果でもう少し楽に貯めていくことができるかもしれません。毎月5万は難しくても、その一部だけでも意識して積立投資をしてくことで10年後20年後に積み立てないといけない金額を調整できたり、老後を幸せに暮らせる可能性があります。
絶対に儲かるという話ではありませんが、リスク管理として検討をしてみる価値があると思います。
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