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確定拠出年金とNISA、どのように口座を活用するべきなのか悩ましいところです。
アセットアロケーションとして株や債権などへの投資比率を決めたものの、どの口座で運用するのが良いのか?税制優遇メリットや60歳まで引き出せないというデメリットなども考慮して、「場所=ロケーション」を設計をする必要があると思います。

確定拠出年金とNISAの比較

確定拠出年金とNISA比較

税制面では圧倒的に確定拠出年金が有利なのは間違いありません。NISAには拠出時に全額所得控除されるというのは魅力的です。また、NISAは現状ですとMAX10年ということになっています(将来的に見直される可能性はあるかと思いますが)。

一方で、お金を引き出せないということがメリットとも捉えることもできますが、やはり60歳まで引き出せないというのは気になるポイントとなります。

資産がある程度ある人や、自分年金を作るために20代から積立をする場合は、間違いなく確定拠出年金をフル活用するべきですが、私のように40歳、中途半端ながらNISA口座も使って資産運用もしてきた人にとっては、確定拠出年金口座とNISA口座でどのような運用をするべきかを考えなければなりません。

アセットアロケーション(預金と現在の投資状況)

今回考える上で一番大事なのは預金がどれだけあるか?必要か?という視点をまず考えたいと思います。新入社員になりたてでお金のない人と、40歳である程度資産ができている人と、私のように40歳にして結婚してこれから資産を作らないといけない人とでは考えかたも大きく変わってくると思います。

これから必要となる、備えておきたいお金として次のように考えてみました。

<5年以内に実現する可能性があること>
・ 子供ができる
・ 家を購入する
・ 海外旅行をする など

<10年以内にあってほしくないがあるかもしれないこと>
・ 何か病気になってしまう
・ 会社が倒産し失業する
・ 遺産相続が必要となる など

これら発生しうるイベントに対して、流動的に使えるお金(預金など)をどれだけ持っておくかを決めることが大事であると考えます。

また、私はお金を貯めるために、1.生活費用口座 2.フリー貯蓄用口座 3.老後用口座とに分けることをススメていますが、2.フリー貯蓄用口座の預金だけで「流動的に使えるお金」が作れるとベストと考えます。

生活費ほどすぐに必要ではないが、発生しうるイベントに対しての備えがある程度ないのに、60歳まで引き出せない確定拠出年金に積み立てる金額を増やしすぎても幸せにはなれないと思うからです。

また、積立投資として証券口座などで積立投資をしていた場合などは、ドルコスト平均法的な考えでいっても、現在の投資を継続したほうが利益はでやすくなりますので、すぐに解約などは考えず、確定拠出年金に切り替えるべき商品があるのか?ある場合はどのタイミングで切り替えるのかを検討することになります。そもそもの投資をフリー貯蓄口座に紐づく長期投資か?老後貯蓄に紐づく長期投資か?で考え直すの良い方法ですが、こちらは、また改めて説明します。

アセットアロケーション(投資信託の考え方)

大前提としてまだ何も投資をしていなく、年金として受け取れるお金を増やしたいと考えるのであれば、商品構成が良ければ確定拠出年金を使うのが絶対に有利です。

拠出時の所得税控除、運用時の非課税、給付時の公的年金/退職金控除対象になるというのはNISAよりもメリットがあります。

現在のアセットアロケーションをどのような商品構成でどこで運用するのが良いのか見直すのがまずは第一歩です。

老後資産を作るためにNISAでインデックス投資などで運用をしているのであれば、アセットアロケーションの構成上外国株式の運用は確定拠出年金で運用するなどできると、運用益が大きくなる可能性は高くなりますのでひとつの手段となります。

現在のアセットロケーションは崩さず老後用貯蓄口座として使う

これは以前からお話をしている内容となりますが、現在手元にそこまで現金がないという人にオススメの使い方です。NISAはお金を自由に引き出せますので、老後資産はNISAも活用しながら証券口座で運用しつつ、老後貯蓄用口座に老後貯蓄として現金を積み立てているようであれば、まるまる確定拠出年金で「預金」として預けるイメージです。運用益はでませんが、所得税控除の部分で節税効果はありますし、元々老後まで使わない前提で積み立てていたはずですので引き出せないことに躊躇もなくなると思います。

まとめ

最終的にはやはり、「流動的に使えるお金をどれだけ用意できているか?」によって、確定拠出年金とNISAの活用の仕方は変わってくると思います。

これが絶対だ!という方法がないだけに悩ましいのですが、少しでもメリットを享受しながら資産形成できればと思います。